3月6日、ミュージアムコンサートが開かれました。開館8年目にして、初の男性ピアニスト藤井快哉さんに演奏していただきました。
前半をショパン、後半をリスト、耳なじみのある名曲の数々を弾いていただくことになり、まず選んだ絵画は3連作のアクリル画「MAY」と、エッグテンペラの「無題」です。
物腰が柔らかく、和やかな笑顔が印象の藤井さん。演奏の合間には、曲にまつわるエピソードや作曲者の人となりなどを、ユーモアを交えてわかりやすく紹介してくださって、ショパンとリストが、より身近に感じられたコンサートでした。
演奏では、確かな技術と、深みのある表現力に、男性演奏者ならではの迫力が加わり、殊に「ラ・カンパネラ」は圧巻でした。
水に関連する曲が数曲あり、作品中の水面も呼応しているようでした。芸術が響きあうミュージアムコンサート、心動かされるひとときです。